【ノルウェー旅行】グレイシャーサファリ|スヴァールバル諸島でボートツアー

2025年の7月−8月にかけて、10年に1回取れる2週間の休暇を利用してノルウェー旅行(自由旅行)に行ってきました。
「人が定住する最北の地」とも言われるスヴァールバル諸島や、有名な4大フィヨルドのあるノルウェー本土南部、そして北部のロフォーテン諸島とノルウェーを満喫しました!
今回は、【スヴァールバル諸島編】として、グレイシャーサファリというボートに乗って氷河を見に行くデイツアーに参加してきましたので、レポートします。
この記事は下記の方におすすめです。
- スヴァールバル諸島でアクティビティに参加したい
- 北極圏の大自然を体感したい
- 氷河を近くで見たい
- パフィンが海で狩りをしているシーンを見たい
ロングイェールビーン周辺のボートツアー
ロングイェールビーン周辺のボートツアー
ロングイェールビーン周辺でのツアーを検索する際には、「Visit Svalbald」というサイトからツアー検索するのをオススメします。
ボートツアーを探している方は、こちらから探してみてください。
ロングイェールビーン周辺の日帰りボートツアーとしては、下記のようなツアーに参加することが可能です。
- 氷河ツアー
- ワイルドライフアニマル(セイウチ、クジラなどの野生動物見学)ツアー
船のタイプはRIBボート(下の写真)という少人数で乗るスピードボートや、大人数で乗るクルーズ船のタイプがあります。私達はRIBボートに乗って氷河を見に行きましたが、夏でもとても寒かったです。(でも楽しいです!)

今回の旅行では、スヴァールバル諸島に3泊4日の旅程だったのですが、スヴァールバル最終日については無計画のまま現地に来てしまいました。
天気やトレッキングでの疲労度を考慮して、最終日はゆっくり過ごすか、アクティブに過ごすか決めようとしていたのです。
ですが、トレッキングが1回分中止となってしまったため、体力的には十分の状態ということもあり、また、最終日のロングイェールビーン発のフライト時間が19:35だったため、もう一つデイツアーに参加しようということになりました。
デイツアーの料金は私達にとっては結構お高い金額でしたが、こんな場所にはもう来れないかもしれないということもあり、料金には目を瞑って参加しました!
私達は、初日はロングイェールビーンの街中を散策し、2日目はロングイェールビーン郊外の炭鉱所や世界種子貯蔵庫など(デイツアー参加)を見学し、3日目はロングイェールビーン最高峰の山へのトレッキングツアーに参加していました。
そのため、また違った種類のアクティビティが良いということで、妻の希望もあって氷河を見に行くグレイシャーサファリへ参加することにしました。
「Visit Svalbald」というサイトから、前日でも予約が可能なので、急遽ツアーに参加したい場合は検索してみると良いと思います。但し、人気のツアーは予約で埋まってしまっている場合があるため、事前に探しておくのをオススメします。
なお、本記事のグレイシャーサファリツアーですが、下記のツアー会社のデイツアーに参加しました。
<参加したデイツアー>
・Glacier Safari(ツアー会社:Svalbard Adventures) ※参加料金:2,100NOK(約3.2万円)/人
Glacier Safariツアー
Glacier Safariツアー(Svalbard Adventures)について
今回参加したツアー内容に含まれているものは下記になります。
<グレイシャーサファリツアーに含まれているもの>
- 宿泊施設までの送迎
- フローティングスーツ、ライフジャケット、靴、ゴーグル
- 安全装備を身につけたガイド
- 捜索救助保険
- 温かいランチ、ホットドリンク、ビスケット
また、ツアー参加にあたっての注意事項がありますので、必ずご確認ください。
要注意なのは、ロングイェールビーンの他のツアーでも言えることですが、"参加者全員が英語かノルウェー語で意思疎通可能な方の同伴が必要"という所になります。
<ツアーの注意事項>
- 妊娠中の方、または腰痛をお持ちの方は、このツアーへの参加をお勧めしません。
- 安全上の理由から、参加者全員はノルウェー語または英語で理解・意思疎通が可能な方を同伴していただく必要があります。それが不可能な場合は、いずれかの言語を流暢に話せる方の同伴が必要です。
- 年齢制限:10歳以上、または大人の同伴がない場合は14歳以上。身長制限:股下74cm以上。
- フローティングスーツの下には、ウールの下着、ウールの靴下、厚手のセーター、防風性のあるアウターなど、暖かい服装をお勧めします。
- 着替えやその他の荷物を入れるための小型バックパック
- 安全上の理由から、天候、風、氷の状況によりルートが変更になる場合があります。
9:00- デイツアー送迎
当日朝、9:00にホステルの前までツアー会社の車が迎えに来てくれました。
その後、他の参加者のホテルを周って行きます。
※今回の参加者はRIBボートの定員数の都合もあって合計10人という少数の構成でした(この日は私たちの他に2名の日本人参加者がいましたが、このツアー以外ではあまり日本人は見かけませんでした)。
まずはデイツアーの説明や準備のために、一度中心街にあるツアー会社オフィスまで移動します。
9:30- ブリーフィング&着替え
オフィスでは、一通りツアーのスケジュールや服装について説明があります。
また、ルートについては、実際にボートに乗った後で天候状況を見極めてから変更する可能性があることなどの説明がありました。
この日は天気が微妙な状況で、風の影響によってはピラミデン方向(右方向)へ行くか、真っ直ぐ対岸方向へ行くかを決めるとのことでした。※結果、対岸のボーレブクタ湾方向へ向かいました。(当日のルートは下の写真参照)

一通りの説明が終わった後、デイツアーの昼食として恒例の"REAL"を選んで(味の種類が沢山あります)、着替えの準備をします。
宇宙服のようなツナギタイプの防寒着とライフジャケット、ブーツを身につけて、極厚手袋、バラクラバをリュックに入れて準備完了。
ボートに乗ったら帰って来るまでトイレには行けないので、オフィスのトイレで済ませてから出発しました。

オフィスからロングイェールビーンの港まで車で移動し、いよいよRIBボートに乗船。
事前にガイドさんが、ボートの前は揺れる(から腰に響く)、後ろは水しぶきがかかりやすい、と説明してました。
妻が「こんなの一番前が良いに決まってる。一番前に乗りたい!」と言っていたので、前を急いだけれどイギリス人のご婦人に競り負けてしまいました…。
そしたら、ご主人が腰の心配をし始めて、「誰か一番前に座りたい人いる?」って聞いてきたので、妻がすかさず「はいはいはーい!」と手を挙げて最前列をゲットしました。ラッキー!



10:00- グレイシャーサファリ開始
いよいよグレイシャーサファリへ出発!
最初は慣れるためにゆっくりな速度でスタートし、徐々にスピードを上げていく。
シートはウレタンゴムっぽい感じの硬めのゴムで、ボートが上下するのでクッション性が良い感じでしたが、乗り心地はそんなに良くなかったです。
スピードが上がると顔と頭と手が冷たくなってきて、途中から我慢できなくなったため下の写真のように完全防備に切り替えました。(7月でこんななので、冬とか考えられないです…)
対岸へ向かう途中、小さな鳥が一生懸命に飛んで海中に潜っているのを発見。
「おっ!」良く見るとパフィンじゃないか?
2018年にアイスランドへ旅行した際に見れなかったパフィンがこんなところで見れるなんて!
妻と「ついにパフィンが見れたね!」とはしゃぎながら、寒さを堪えつつ30分くらいボートに乗って進みました。
パフィンの詳細レポートこちら
対岸付近に着くと、氷山が点在してました。
天気はほぼ曇天でしたが、下の写真のように青く透き通った氷山はとても綺麗でした!
スヴァールバルでこれほど大きな氷山を観れるのは珍しいらしいです。
が、寒いです。トイレに行けないという不安と寒さから少し体調が悪くなりかけてました。















しばらくいくつかの氷山を周った後、別のポイントへ移動。
ボートで10分くらい移動すると、より大きな氷河が流れるポイントへ到着しました。
この時間は青空が出てきて明るかったです。
結構大きな氷河で、後ろの山の景色と相まって地球の果て感が出ていました。
時折、銃声のような「ドーーーン」という音が響きわたるのですが、どうやら氷山が崩れて海面に落ちた音が反響して出た音のようでした。
氷河崩壊の音は爆発音のように迫力満点で、ガイドさんによると「最近、ホッキョクグマが威嚇砲に驚かなくなったのは、こういう氷河崩壊の轟音に慣れてしまったから」とのこと。
地球温暖化の影響がこういうところにも影響しているのか、と感じました。














しばらく氷河を観察したところでお昼ご飯タイム。
REALに熱湯を注いで美味しくいただきました。(この日はカレー味にしました)
ホットチョコレートとクッキーももらって、冷えた身体が少し温まり、さっきまで悪くなりかけてた体調もなんとか元に戻りました。
その後は、ロングイェールビーンの港へ戻ります。もう少し別の場所も見たかったなと思いつつ、時間のようです。
帰りのルートでは残念ながらパフィンを見ることはできませんでした。






14:30- ロングイェールビーン港到着
港へ到着し、車でオフィスへ戻って着替えた後、今日たどったコースの振り返りの説明がありました。
本ページ上部の写真にある地図を使って「このルートを通りました」と説明があり、参加者の方からいくつか質問がありましたが、聞き取れませんでした。パフィンがどうのこうの言ってた気がします…(海外の人もパフィンに興味あるんだと思いました)
その後、バスでホステルまで送ってもらい、ツアーは終了。
今回のスヴァールバル旅行でハマったホットチョコレートをホステルで2杯飲んで、空港へ向かいました。

まとめ
今回のグレイシャーサファリは、とにかく寒かったです。
夏でも0〜5度くらいの気温の中、RIBボートで50km/hくらい?の速度で走るのでそれは寒かったです。
ただ、初めてのRIBボートだったことや、道中でパフィンを生で初めて観られたことがとても嬉しくて楽しかった。
今回は、スヴァールバル諸島の中でもロングイェールビーンを拠点にデイツアーに参加する旅でした。
それだけでも地球の果て感を十分に味わえましたが、欲は深いもので、今回のデイツアーのようにロングイェールビーン以外の場所へ行くツアーが沢山あることも分かりました。
旅行の後に妻が、「スヴァールバル諸島をクルーズするツアーがあるよ!」と紹介してくるので、またいつかスヴァールバルに戻って、新たな場所を旅したいと思っています。
その時は改めてレポートしたいと思いますので、末長くお待ちください。
