【ノルウェー旅行】Nordenskiöldtoppen|スヴァールバル諸島でトレッキング

2025年の7月−8月にかけて、10年に1回取れる2週間の休暇を利用してノルウェー旅行(自由旅行)に行ってきました。
「人が定住する最北の地」とも言われるスヴァールバル諸島や、有名な4大フィヨルドのあるノルウェー本土南部、そして北部のロフォーテン諸島とノルウェーを満喫しました!
今回は、【スヴァールバル諸島編】として、Nordenskiöldtoppen(ノルデンショルドトッペン)というロングイェールビーン周辺で最も高い山に登ってきましたので、レポートします。
この記事は下記の方におすすめです。
- スヴァールバル諸島でトレッキングをしたい
- 北極圏の大自然を体感したい
ロングイェールビーン周辺のトレッキング
ロングイェールビーン周辺のトレッキングコース
ロングイェールビーン周辺でトレッキングがしたいと思い、調べたところ下記の3つの候補が見つかりました。
①Hiorthfjellet(ヒオルスフィエルレット):標高926m
②Sarkofagen(サルコファーゲン):標高513m
③Nordenskiöldtoppen(ノルデンショルドトッペン):標高1,053m
今回の旅行では、スヴァールバル諸島に3泊4日の旅程だったため、うち2日をトレッキングに割り当てることに。
また、上の3つのうち、私が①を、妻が③を希望したため、①と③を申し込むことにしました。
なお、ロングイェールビーンの街から外に出るには、北極熊に襲われる危険性があるため、ライフルを所持した人間の同行が必要です。
そのため、上記のトレッキングはデイツアーに申し込みました。
ちなみに、私が希望していた①Hiorthfjellet(ヒオルスフィエルレット)ですが、前日にツアー会社から連絡があり、ボートが故障したため中止になってしまいました……
※Hiorthfjelletはロングイェールビーンの街の対岸にあるため、トレッキングのスタート地点に行くまでにボートに乗って移動する必要がありますが、そのボートが故障してしまったそうです。
なお、本記事の③Nordenskiöldtoppenですが、下記のツアー会社のデイツアーに参加しました。
<参加したデイツアー>
・Nordenskiöld Summit Hike(ツアー会社:Svalbard Wildlife Expeditions)
Nordenskiöldtoppen(ノルデンショルドトッペン)トレッキング
ノルデンショルドトッペンの特徴
ノルデンショルドトッペンはロングイェールビーン周辺では最も高い山になります。
私達が登ったのは7月でしたが、道中は残雪も残っており、また風雨による悪天候にも対応できるようしっかりした装備をする必要があります。
ちなみに私達はガチ登山をするような人間ではなく、普段は低山(1000m以下)ハイキングをまったりと楽しむ人間ですので、普段山登りをされる方であれば問題ないと思います。
※但し、北極熊が生息する領域なので、現地ガイドさん同行のもとで登るようご注意ください。
<Nordenskiöldtoppen(ノルデンショルドトッペン)トレッキングのポイント>
- 難易度:★★★(ガイド推奨:北極熊対策のためライフル所持必要)
- 所要時間:6〜8時間 ※途中に水場、トイレ無し
- ロングイェールビーン周辺で最も高い山:標高1,053m
- 景色のスケールが圧倒的
- 装備品:防風シェル(最重要)、ミドルレイヤー(フリース or 薄手ダウン)、登山靴(防水)、帽子、手袋、トレッキングポール、サングラス、水、食料
9:00- デイツアー送迎
当日朝、9:00にホステルの前までツアー会社の車が迎えに来てくれました。今回の参加者は私達二人と同じホステルに宿泊していたイギリス人男性1人の計3人という少数の構成。
まずはデイツアーの説明や準備のために、一度中心街にあるツアー会社オフィスまで移動します。
オフィスでは、一通り服装などの装備品をチェックされ、登山ルートについての説明、ガイドさんと参加者それぞれの簡単な自己紹介をしました(私は英語が話せないので、ほとんど何を言っているか分からない&自己紹介もできないため、妻に通訳してもらいました)。
ちなみに、本ツアーは安全性の観点から、ノルウェー語or英語で意思疎通ができる人、又はその人による通訳が受けられる人であることがツアー参加の条件でした。
7月でしたが道中には雪が残っているため軽アイゼンと、昼食用にロングイェールビーンのツアーで定番のフリーズドライ(REAL)と、それに使用する熱湯が入った魔法瓶(これが重い!)をそれぞれ自分のリュックに詰めて出発の準備を行ないました。
ちなみに、ツアー会社がクッキーや紅茶などの軽食/熱湯も準備してくれていたのですが、紳士であるイギリス人男性が好意で全部持ってくれました(感謝)!
※上記のように自分の荷物以外にも色々持っていくものがあるため、リュックの中は余裕を持っておく必要があります。
道中には無いトイレを済ませた後、再度車に乗って出発地点まで移動しました。



10:00- トレッキング開始
出発地点は市街地から離れた高級レストラン"Gruvelageret"の近くからトレッキングスタート。
トレッキングルートは下の写真をご参照ください。スタート地点から山頂まで登って、ピストンで戻ってくるルートで約7時間かかりました。

この日は朝から曇天。最初は雨も降らず、そこまで寒くもなく歩きやすい気温で歩き始めます。
途中から斜度のある岩場を経由し、残雪の残る道を登っていく(山頂まで所々雪が残っていましたが、結局アイゼンは使いませんでした)。
ただ、雪の上はとにかく滑りやすく、トレッキングポールを持っていなかった私達はガイドさんに借りてなんとか乗り切りました。
スタートして1時間程登ると、海の方向に衛星施設がずらっと並んでいるのが見えるのと、海の奥には氷河が見えました。もう少し天気が良ければ気持ちよかったはずなんだけどなぁ…





ここから本格的な登りがスタート。しばらく歩くと雨が降り始め、尾根沿いに歩く時には周りの景色は真っ白になってきました。
山頂に近づくにつれて雨も強まり、景色も真っ白の状態。ゴアテックスのジャケットを着ていたのですが、撥水力が乏しくなってきていたのか、びしょびしょの状態。
トレッキングパンツも雨が染み込み始め、身体が冷えてきました。
途中の尾根伝いの道で、足を踏み外したらそのまま数100mくらい滑り落ちそうな場所があり、特に高所恐怖症の妻は「怖くなってきた」と言ってましたが、ガイドさんが「後ろに付いて、ステップを真似して踏むように」と励ましてくれてなんとか乗り切れました。
ロングイェールビーンのトレッキングは北極熊の生息地でもあるため、途中離脱することはできません。そのため、妻はプレッシャーとも戦いつつ、悪天候の中テンション下がっていましたが頑張ってました。
その後、雨もみぞれ→あられになって、びしょびしょの状態で身体も冷えた状態で13時頃になんとか山頂に到着!
山頂には小屋がありますが、地元民しか入れない場所になっています。
一旦、雨も止んでいたため、山頂付近で素早くご飯を食べて、暖かい飲み物(ホットチョコレート)を飲んで少し身体を温めたあと、すぐに下山を開始しました。






14:00- 下山開始
下山開始後もしばらく周りは真っ白。晴れていたら絶景の景色が全く見えない…
たまに少しだけ周りが見えるようになると、「氷河のすぐ横を歩いていたのか!」と驚く状況だったりする。
下山するに従って、少ーしずつ視界が広くなってきました。
高所恐怖症の妻は、尾根伝いの岩場を降りる時が怖かったようで、ここでもガイドさんにサポートしてもらいながら懸命に進んでいました。
途中、遠くの方で狂ったように氷河の上を走り回るトナカイを発見。あまりに挙動がおかしいため、ガイドさんがビデオを撮って生物学者の見解をすぐに聞いていました。
こういうネットワークでロングイェールビーン周辺の安全を維持しているのだろう。
下山途中で、いくつか化石も見つかった。途中の氷河では、下の方が空洞になっていて危険な場所もありましたが、その都度ガイドさんが安全確認してくれたため、最後まで無事に下山することができました。
最終的には17時頃に下山。予定より早いペースだったらしいが、おそらく視界不良すぎて景色を見て楽しむ時間がなかったことも大きな要因だと思う…
最後に、また高級レストランの前を通った時に、「最北の地のレストランでディナーを食べる」のも良いなぁと思い、妻に提案しましたが、1人約3万円することから却下されました…
その後、ホステルに帰って晩御飯は日本から持ってきたチキンラーメンを食べました。
1人3万円のディナーになるかもしれなかったのが、二人で300円のディナーとなりました。












まとめ
今回のNordenskiöldtoppenのトレッキングは、生憎の天候で絶景が見れず不完全燃焼となりました。
曇りでも良いから遠くまで一望できるのを期待していました…
が、視界が悪い中でもすごい景色であることは体感できました。
妻は「絶対にリベンジしてやる!」と言ってますので、いつかまた再チャレンジしたいと思っています。
また、旅行中で泊まったホステルの人々の様子を聞いていると、スヴァールバルはロングイェールビーンだけでなく他の島へ移動して何泊かキャンプしながらハイキングを楽しんだり、テレビで放送されていたピラミデンやバレンツブルグなどを訪れていたり、色んな楽しみ方があるということが分かりました。
そのため、もっと調べて、またいつか再度スヴァールバルに戻ってきたいと思いました。
